「最近お昼が猛烈に眠い…」
「朝起きると頚こりや肩こりがある気がする」
「寝てもだるさが取れなくて」
お客さまとのお話しでちょこちょこ聞く内容です。
「季節のせいですかね~」
「まくらが悪いんじゃないですか?」
「あら、お疲れですね」
と、すぐ答えてしまいそうですが、やっぱり気になるのは「ちゃんと眠れていますか?」
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠時無呼吸症候群(SAS)というのは雑誌などでもよく聞くようになりました。
寝ている時に呼吸が止まっちゃう病気です。
目安としては、10秒以上呼吸が止まる事を「無呼吸」として、
① 無呼吸が一晩(7時間の睡眠中)に30回以上
② 一時間の間に無呼吸が5回以上ある場合
は睡眠時無呼吸症候群の可能性が高い。と考えるようです。
そんなこと言われても、寝てるんだから分からないなぁ~…zzZ
その通りで、だいたいはご家族の方が気づくことが多いようです。
それ以外にも自分で気づくポイントとして、
・いびきがうるさいと指摘されたことがある
・寝ている時によく目が覚める
・夜中に息苦しさや動悸で目が覚める
・朝起きると口が渇いてのどが痛い
・日中の眠気が強い、だるさが強い
などがあります。
ほっとくと怖い無呼吸症候群!
ただのいびきや眠気と侮るなかれ。
この病気の怖い事として、集中力の低下や眠気からくる交通事故や、労働中の事故があります。
他にも、体を休めるはずの睡眠時に無呼吸と低呼吸をくり返すので体の中で低酸素状態になり、少ない酸素を細胞に届けるために心臓が頑張りすぎることで心臓に負荷をかけたり。高血圧・糖尿病・心筋梗塞・脳卒中などの合併症を起こしやすくなるとも言われています。
最悪の場合は突然死につながる。とも!?
どうして寝てるときに息が止まるの?
呼吸が止まる理由として多いのは、寝ている時にのど(上気道)が狭くなるために呼吸が止まっちゃうと言われています。
この病気は30~60代の男性が多く、年齢と共に首周りの脂肪が増えたり、顎回りの筋肉が衰えたりする事で、寝ている時に支えきれなくなり気道が潰されて呼吸が止まってしまうようです。
なので、特に仰向けで眠る方は要注意ですね!
お酒を飲んで寝るとさらに脱力しちゃうので、気道が塞がれやすくなりいびきがより大きくなったり、無呼吸状態が進んだりしちゃいますので気を付けましょう!
どうやったら治療できるの?
睡眠時無呼吸症候群の検査や治療をしている病院は、内科、呼吸器内科、循環器科、耳鼻咽喉科、睡眠外来、歯科・口腔外科、精神科など、多岐に渡っています!
かかりつけのお医者さんがいる場合は一度相談してみるか、またはグーグル先生に教えてもらって、近所の病院でチェックするのもありですね!
睡眠時無呼吸症候群に鍼灸は効くの?
病気の度合いに応じて、寝ている時に鼻から酸素を送るCPAP(シーパップ)療法や、マウスピースを使用するなどの方法が確立されていますが、鍼では何ができるでしょうか?
鍼刺激の特徴的な反応として、その部位の「血流を良くする」事があります!
美容鍼でも使う顎回り、デコルテラインをキレイにするツボ。
ですが、首の前や顎の下あたりのツボで周辺の筋肉の血流を良くしておけば、日常的に首の筋肉に刺激が入るので前頚部周辺の浮腫みを取ったり、筋肉の活動を促して周辺の脂肪の重さで気道が塞がるのを予防する効果があると考えられます!
お顔の状態を整えながら無呼吸症候群の改善も期待できるなんてすばらしい!
同時に一人一人の全身のバランスを東洋医学的に見立てて、身体の中の「気・血・津液」がスムーズに巡る状態を目指す事で全身の緊張を取って、施術中に深くリラックスする事で睡眠の質を上げる事もできそうです。
ゆっくり眠る方法の一つに鍼灸を取り入れてみるのはいかがでしょう?
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