東洋医学の時間医学、子午流注を知ってお疲れ体をリセット。

クリスマス、お正月など年末年始の行事があっという間に駆け抜けていきましたね。私は久しぶりに遠方に住む兄弟と会うこともでき、楽しい時間を過ごすことができました。その間、美味しいご馳走もたくさん食べ、遅くまで話し込んだり、、、少し疲れが溜まってしまいましたが💦

この年末年始、家族や友人と楽しい時間を過ごした方も多いのでは。

みなさんは如何ですか?

年末年始は楽しみも多いですが不摂生にもなりやすく、生活リズムが崩れやすくなるため、普段の生活リズムに戻すのに時間がかかるという方も多いかもしれません。

お疲れ身体になっていませんか?

今日はそんなお疲れ身体に

養生の考え方の一つ、子午流注(しごるちゅう)についてお話します。

子午流注と養生法

東洋医学の考えに養生という言葉がでてきますが、

養生とは、季節に合わせた暮らしを通して、食事、労働、睡眠、娯楽、性生活、精神のあり方などを整えておくこと。

養生を心がけることで、心と体を健やかに保つことができると言われています。

子午流注(しごるちゅう)とは、

「子午」は「時間」の意味で一日24時間を12等分し十二支に対応させていて、「流注」は人の十二臓腑(十二経絡)の気血運行の流れを意味しています。これらを合わせて臓腑気血の運行リズムを示したものが子午流注で中国最古の医学書『黄帝内経』に記載されています。

十二経絡という言葉が出てきましたが、人の体には12本の経絡という通り道があり、それらは人体を構成する気血水の通り道となっています。この12本の経絡はそれぞれの臓腑へとつながっており、その経絡はすべて繋がり体中を巡っていると言われています。

経絡人形。経絡の通路が示されています。
こんなところにも経絡人形。写真は12月に行われた鍼灸フェスタのもの。

子午流注においては12本の経絡は、決まった順番・時間に各臓腑が活性します。この考え方を取り入れて、生活リズムを整えて養生に活かしてみましょう。 

子午流注図

十二経絡は肺経から始まり肝経で終点、一巡すると言われています。
終点の肝経から再び始点の肺経に戻り気血水が巡ります。経絡の流注と時間を組み合わせたものが東洋医学の「時間医学」です。

おわりに

どうでしたか?とても興味深い図だなと私は思いました。

十二経絡の流入時間に合わせて暮らすということは、私達の暮らす地球、つまり太陽のリズムに合わせた生活スタイルということです。自然のリズムに合わせてより健やかに生活したいものです。

なかなかすべての時間を私達の生活に取り入れるのは難しいかもしれませんが、あなたが実践できそうな時間帯をピックアップして生活の中にこれらの養生を組み込んでみてもいいと思います!

年末年始のあれこれで、疲れてしまった体を整えてリセットするヒントとなりますように。

writer: Chisato

参考: 『図解 世界一やさしい東洋医学』著 頼 建守   漢方百科 子午流注と養生法 Kanpo Pharmacy Iskra

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